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甜茶の歴史
甜茶は中国原産のお茶です。今日本で発売されているお茶は国産のものもありますが、今でも多くは中国からの輸入になっています。
甜茶は国産のほうがよいのか、それとも本場中国の物の方がいいのか、これはちょっとした議論になります。
正直私としても、どちらがいいとはいいきれません。
というのも、中国のPM2.5など大気汚染による甜茶への影響も怖いですし、
一方、甜茶の高ミネラル成分は国産じゃ作れないからです。
甜葉懸鈎子
甜葉懸鈎子、かんようけんこうしと読みます。
これは甜茶の中でも「甜茶オブ甜茶」とも言うべき種類で、かなり昔から中国で甜茶として飲まれていたバラ科キイチゴ属の植物です。
中国と一言でいっても中国は広いです。なので大気汚染されていない地域だって中国にはあります。
甜葉懸鈎子は中国南部広西省原産で、土地にミネラルがたくさん含まれています。カルシウム、マグネシウム、亜鉛...
広西省に住んでいたヤオ族が、お祝いの日やおめでたい日に甜茶を飲んでいました。
ヤオ族とは
ヤオ族は、中国湖南省、雲南省、東南アジア北部の山地に広く住んでいる少数民族です。
一般的に私たちが想像する中国人と同様に漢字を使います。
また、私たちは彼らのことをヤオ族と呼びますが、彼らは自分たちをミエンと呼びます。そのため、ミエン族と呼ばれることもあります。日本人が昔「倭人」と呼ばれていたのと同じでしょうか。
現在、ヤオ族は自由経済で、多くの人は農業で生計を立てています。そこで甜茶が今も栽培されているかどうかはわかりません。ヤオ族の衣装はとても美しいです。刺繍が綺麗、芸が細かいですね。
開運茶・開胃茶としての甜茶
旧正月などは、一年の幸福を願って甜茶は飲まれました。開運茶ですね。
一方、健康にも良いとされ、食欲増進、咳止め、解熱の効果もあるとされました。開胃茶です。
最近になって花粉への効果が噂されていますが、これはいずれ消え去ると思います。
何百年という伝統をかけて開運、開胃、と呼ばれたお茶、
一方、企業の儲けのためだけの都合のよい実験で「花粉症に効く」ということにされたお茶。
こうした企業も、日本に甜茶を広めたという貢献はあります。しかし、日本に広まれば広まるほど、経験的に花粉症への効果が嘘だったということに多くの日本人が気づくでしょう。